甘酸っぱくて何個でも食べれてしまういちご。果物の中でもトップクラスの人気がありますよね。
最近は「ペット同伴可」という、いちご狩り施設も増えてきているみたいで驚きです。
結論を先に言うと、いちごは犬が食べられる果物(野菜)なのですが、愛犬がバクバク喜んで食べてくれるからと言って好きなだけ与えてしまうのはどうなんでしょうか?
いちごはおいしいですが犬にとって危険な成分が含まれているため与える量には注意が必要です。
今回は犬にいちごを与えるリスクについて、また与える際の目安量についてまとめてみました。
犬にいちごを食べさせるメリットは何?
いちごは何と言ってもビタミンCの多さが魅力。
でも実は、人間と違い犬は体内でビタミンCを合成・貯蔵することが出来てしまうんです。
「じゃあわざわざ食べ物から摂取する必要はないのでは?」と言われるのですが、それは体内の合成で必要な量が摂れていれば、の話。
ビタミンCというのは心身にストレスがかかることで大量に消費されてしまう栄養素です。
犬のストレスとは主に運動不足や欲求不満、大きな生活音、飼い主とのスキンシップ不足などでしょうか?
日頃愛犬に我慢させていることが多いかな?というご家庭はご褒美としていちごなどビタミンCを豊富に含む食材を与えるといいですね。
さらにいちごはアントシアニンを多く含む食材でもあります。アントシアニンは肝臓を強化したり視力を改善したりしてくれるのですが、すごいのが食後30分で効果を発揮し始める点。
その反面、摂りすぎた分はちゃんと尿として排出してくれるので、過剰摂取を心配する必要もありません。
他にもいちごを食べることでこんな健康効果が期待できます。
- 皮膚や粘膜の健康維持
- 抗酸化作用
- 貧血予防
- 疲労回復
- 下痢・便秘の改善
- 過剰な塩分の排出
しかし、どんな食べ物にも言えることですが食べ過ぎは禁物。嘔吐や下痢を引き起こすだけではなく、いちごはキシリトールが含まれているため、すべてが犬にとっていい成分ということではありません。
次項ではキシリトールの危険性について触れていきます。
いちごのキシリトール、犬に与えすぎるとどうなるの?
キシリトールは人間用のガムに使われている成分として有名ですね。
人間が口にすると虫歯や歯周病の予防になる等良い効果をもたらしてくれますが、犬がキシリトールを摂取すると膵臓からインスリンが大量分泌され、低血糖や肝障害を引き起こす原因となります。
ちなみに害があるとされる目安量は体重1kgあたり0.1gほど。なかなかピンと来ない数字ですが、人間用のガム(例としてロッテのXYLITOLライムミント味)一粒あたりのキシリトール含有量は0.5gなので、体重5kg以下の犬はガム1つで中毒を起こす可能性があるということになります。
そして本題のいちごに含まれるキシリトールですが、1粒あたりのキシリトール量は約0.04g。
一粒あたり0.5gだったガムと比べるとかなり少ない量であることが分かります。
1日に与える目安としては5kg前後の子でいちご半粒ぐらいが理想的。10kg前後の子で1個ぐらいでしょうか。
ただ個体差、体調などにも左右されるため一概に言えることではありません。また、わずかながらシュウ酸も含むので結石の経験がある子は控えめにした方が良いでしょう。
そして、いちごの葉っぱ、ヘタは人間同様食べれませんが、表面のつぶつぶ(種)は食べさせてOKです。
基本的にはビタミンの破壊を最小限に抑えるため生のままあげるか、相性の良いヨーグルトに混ぜて与えてください。
ただし、人間用のいちごジャムは甘すぎるのでNGです。
そしてまれにアレルギーを起こすことがあるため、初めて与える際はほんの少量から試してみてください。
イチゴ狩りは早い時期がオススメ
寒い時期はイチゴの成長が遅いので、小ぶりですが、暖かい時期に比べると糖分を蓄えるので甘いイチゴになるようです。
逆に暖かい時期は成長が早くサイズは大きくなりますが、肝心の甘さは大味になってしまうとか。
関東など雪が積もらない地域は、早いところで1月から開園しています。
また1〜2月気温はまだ寒いかもしれませんが、ハウスの中は暖かいので寒さは気にしなくてよさそうです。
他にも早い時期に行くメリットはあります。
いちご園では、花を受粉させるためにミツバチが飼われています。
ハウスの中や周囲にミツバチの巣箱がいくつも配置されているのですが、暖かい時期だとこのミツバチが活性化してハウス中を飛び回ります。
気温が低い時期は静かにしていてくれます。
練乳を用意しているイチゴ園は甘さに自信がない?
いちごは本来は糖度の高い食べ物です。
なので練乳が無くても十分に甘いはずです。
むしろ練乳と一緒に食べると、イチゴ本来の味も損なわれてしまいます。
それなのになぜ、イチゴ園は練乳を用意しているところが多いのでしょうか。
それは、シーズンなどによってはイチゴの甘さが足りなかったり、味のバリエーションをつけられるように、という理由もあるでしょう。
また、イチゴを収穫する私たちが、熟す前のものまで採ってしまうこともあるからという理由もあるようです。
そういったイチゴでも美味しく食べられるように用意しているのだそう。
また最近は腰くらいの高さで栽培する、『高設栽培』が多くなっていますが、『土耕栽培』に比べると栽培が難しく、糖度が低くなってしまう事が多いようです。
実際に私が行ったイチゴ園は土耕栽培で、甘さに自信があるので練乳は用意していないと言い切ってました(実際甘くて美味しかったです)。
高設栽培は大人でもイチゴが採りやすい高さなので人気で、練乳を用意しているイチゴ園は好感度アップですが、イチゴ本来の味を求めるのであれば、土耕栽培で練乳を用意していないイチゴ園の方が、お勧めかもしれません。
いちご狩りに行く時の持ち物
あると良い持ち物は、、、
- ウエットティッシュ
- お口なおしの飲み物
- 練乳など(イチゴ園が用意してくれる場合も)
シーズンの土日祝日には大勢の人がイチゴ園を訪れるので、午前中に熟したイチゴは無くなってしまいます。ですので土曜の午前中が一番のオススメです。
また翌日の日曜日になれば、多少は熟したイチゴもできるはずです。
甘くておいしいイチゴの見分け方
最後に、甘くておいしいいちごの見分け方をご紹介します。愛犬においしいいちごを食べさせたい!という方は是非参考にしてみてくださいね。
イチゴは大きければ美味しいわけではないようです。以下のサインは、完熟している美味しいサインです。
- 表面にツヤがあり色鮮やかでムラがない
- つぶつぶが立っている
- ヘタの周りまでしっかりと赤い(白いのは✖)
- ヘタが濃い緑色(新鮮な証)
- ヘタが反っている
ちなみにいちごのヘタは洗った後に取るのがおすすめ!
その方が水っぽくならず、ビタミンCの流出も最小限に抑えることが出来ますよ。