日本で最も馴染みのある果物の一つ、バナナ。
結論から先に言うと、バナナは犬が食べられるフルーツですが、与え方には少し注意点もあります。
今回は犬にバナナを与えるメリットのほか、注意すべき点やバナナを使ったおすすめのおやつをご紹介していきます。
最後においしいバナナを見分けるコツも載せていますので参考にしてください。
犬にバナナを与えるメリット
バナナに整腸作用があるというのは誰しも一度は聞いたことのある話だと思います。
そう言われる所以は2つあって、1つは「食物繊維」が含まれていること、もう1つは「フラクトオリゴ糖」が含まれていることです。
食物繊維には水に溶けない”不溶性”と水に溶ける”水溶性”があり、不溶性食物繊維は自らが水分をたっぷり抱え込むことで便の量を増やし、大腸に刺激を送って排便を促します。
水溶性食物繊維は水に溶けてゲル状になり、便を軟らかくして排便がしやすい状態に持って行きます。同時に脂質も排出してくれる働き者でもあります。
そしてフラクトオリゴ糖は消化されずに腸まで届き、そこで善玉菌の餌になって腸内環境を整える役割があり、便秘にも下痢にも効果を発揮します。
また、バナナには「カリウム」も豊富に含まれています。
カリウムは、野菜や海藻などにも豊富に含まれていますが、熱に弱い性質があるため調理の際の損失が大きい成分でもあります。
その点、バナナは生で食べられるのでカリウムの理想的な供給源と言えます。
カリウムは体内の余分な塩分を排出するはたらきがあり、心臓や筋肉の機能を調整し、血圧を正常に保ちます。特に夏バテ気味の子、高血圧の子にオススメです。
他にもバナナにはポリフェノール、ビタミンB群、セロトニンなどが含まれることから、おやつや食後のデザートに摂り入れることでこのような健康効果が期待されます。
- 虫歯予防
- カルシウムの吸収率アップ
- 睡眠を促す
- リラックス効果
- 癌予防
- 神経の興奮を抑える
犬にバナナを与える際の注意点
バナナ1本でごはん1/2杯に当たるカロリーに加え、果物の中でもトップクラスの糖質の多さを持ち合わせているので与えすぎは禁物です。
与えるのであれば、小型犬なら数cmほど、大型犬なら体の大きさにもよりますが1/2本程度が適量。
おなかの調子や体重の増減を見ながら与えてください。
ヨーグルトと一緒に与えるとお互いの相乗効果でより整腸作用が高まります。
ですが必ずしも必要な食べ物ではないので、嫌いな子に無理に食べさせたり、いま現在肥満気味の子や糖質制限中の子には与えないほうが賢明です。
バナナの皮には農薬や殺虫剤が残留していることがあるため、犬には与えないようにしてください。
また、まれにアレルギー症状(痒みや発疹、嘔吐など)が出ることがあるので、初めて与える際はほんのわずかな量から試してみてください。
おすすめのバナナ入りおやつ
無添加で食いつき抜群!我が家お気に入りのバナナを使った市販のおやつを2つご紹介します。
1.ドットわんクッキー バナナ
無添加おやつと言ったら安定のドットわん!
この【ドットわんフルーツクッキー「バナナ」】は原材料にも作り方にもこだわっているので安心安全度はピカイチです。
超小型犬など体の小さい子には硬すぎるかもしれないので要注意。我が家では中型犬・大型犬チームのおやつにしています。
2.DogNeel バナナボーロ
こちらは超小型犬にもおすすめのDogNeelオリジナルバナナボーロ。
アレルギーを起こしやすい小麦粉の代わりにばれいしょのデンプンを使うなど健康への配慮がなされています。
さらに砂糖の代わりに蜂蜜を使い、ほんのり甘く仕上がっているので食いつきは抜群です。
美味しいバナナの見分け方
最後に、甘くておいしいバナナを見分けるコツをご紹介します。ぜひマスターして愛犬においしいバナナを選んであげてくださいね。
- 皮が柔らかいもの
- 同品種であればより大きく太いもの
- てっぺんにある茎にスジがないもの
- 茎が太くて短いもの
- 表面が角張っていないもの
ちなみにバナナを放置していると出てくる茶色の斑点はシュガースポットといい、「ちょうど今が食べ頃ですよ」のサイン。甘さが絶頂に達しおいしいのですが日持ちはしないので早めにいただきましょう。
バナナは熟せば熟すほど免疫力を高める効果がアップすることが分かっているので、買ってきてすぐ食べるよりも数日置いてからの方がおいしさ的にも栄養的にも優れていますね。