「一日一個の林檎は医者知らず」ということわざがあるように、りんごは昔から体にいいフルーツの代表格。
もちろん、りんごは犬が食べられる果物です!
が、りんご酢やりんごジュースは与えても大丈夫なのでしょうか?
犬にりんごを与えるメリットのほか、与える際の注意点、1日に与える量などをご紹介します。
最後に良いりんごを簡単に見分けるテクニックも載せていますので参考にしてください。
犬にりんごを与えるメリット
りんごに含まれる代表的な栄養素のひとつに「ペクチン」があります。
ペクチンは食物繊維の一種で、強い粘着性があるという特性があります。
その独特の粘りで腸内の消化物や汚れ、コレステロールを吸着してウンチとして排出するはたらきがあります。
また、ペクチンは病気になると弱ってくる粘膜を保護し、さらにリンゴ酸に炎症を鎮める作用があるので、風邪をひいたときにりんごを食べるのは理にかなっているんですね。
そして、りんごに含まれるポリフェノールの一種「カテキン」「ケルセチン」「アップルフェノン」は老化や癌の元凶・活性酸素を除去したり、アレルギーを抑制したり、心臓病、高血圧を予防したりと様々な健康効果が期待できる成分です。
最近ではアトピーに効果があると話題になったりもしました。
また、りんごには他にもカリウム、セルロース、クエン酸などを豊富に含んでいるため、おやつや食事に摂り入れるとこんな効果が期待できます。
- 胃酸のバランスを整える
- 血圧を下げる
- 疲労回復
- 食欲増進
- アンチエイジング効果
- 虫歯予防
- 便秘予防
犬にりんごを与える際の注意点、ワンポイント
りんごは食物繊維を含むため、犬にあげすぎると便秘を悪化させたり、逆に下痢をしたりということが起こります。
また、糖分が多い食べ物なので与えすぎは肥満のもとになります。
ではどのくらいが適量かですが、小型犬であればりんご1玉の16分の1ぐらいでも少し多いくらい。
りんごの皮にはポリフェノールがたっぷり詰まっているので、種・ヘタ・芯を取り除き、生のまま皮ごとあげるのがベスト!細かく切ったりすりおろしたりすると消化もしやすくなります。
ヨーグルトのトッピングに使えばお互いの相乗効果が期待できますが、大事な酵素やビタミンが壊れるので温めるのはおすすめできません。
犬にリンゴ酢やリンゴジュースは与えていいの?
また、「りんご酢」ですが、お酢のような刺激臭のする食べ物は基本、犬は嫌がって食べませんがカッテージチーズ作りなどに利用する分には構いません。
ちなみに「リンゴジュース」は砂糖や保存料、着色料など余計なものが入っているので絶対にダメです。
果汁100%でも味を占めて水を飲まなくなる可能性が考えられるためおすすめしません。
無添加でおすすめ!りんご入り犬おやつ2選
1.ドットわんクッキー「リンゴ」
安心安全度抜群のドットわんのクッキーシリーズ。食いつきは良いですが、けっこう固めなので、嚙む力が弱い小型犬には不向きです。
また、生地のベースが小麦粉なので穀物アレルギーを持つワンちゃんはお気を付けください。
2.帝塚山ハウンドカム「りんごチップス」
こちらもまた個人的に信頼を置いている「帝塚山ハウンドカム」の無添加おやつ。
厳選された甘いりんごだけを使っているので、シンプルながらも犬たちの食いつきはばっちり◎です。
美味しいりんごの選び方
それでは最後に、おいしくて甘いりんごを選ぶコツをご紹介していきます。愛犬に良いりんごを食べさせてあげたい!という方は是非参考にしてください。
- 持つとずっしりとした重みがある
- 硬くて引き締まっている
- 蜜のいい香りがする
- てっぺんからお尻までまんべんなく色付いている
- 小さすぎず大きすぎないサイズ
- つる(ヘタ)が太い
- 皮がテカっていない
ちなみに↑の「皮がテカっていないのがいい」というのは、りんごは食べ頃が過ぎ始めると”ワックス上がり”と言って糖分が表皮に浮き上がってくる現象が起きるためです。
こうなったりんごは実に甘さがなくスカスカしている確率が高く、避けるのが無難です。