昔から日本人の食生活に欠かすことの出来ない食材、昆布。
世界的に見ても昆布を食べる習慣があるのは日本だけと言いますが、果たして犬は昆布を食べることが出来るのでしょうか?
結論から先に言うと、犬も昆布を食べることができます!
昆布といえば人間でも消化不良を起こすことで知られていますから、与え方を間違えば犬にとっても消化不良を起こしてしまいます。
しかし、あげ方を工夫すればいいことも沢山あります。
今回は犬に昆布を与えるメリット、デメリットのほか、与える際の注意点、栄養を最大限に摂取するための与え方などをご紹介します。
最後に良い昆布を簡単に見分ける方法も載せていますので参考にしてください。
犬に昆布を与えるメリットとは?
昆布はだしを取る原料に使われるだけあってうまみ成分「グルタミン酸」が豊富です。食べたときにおいしいと感じるだけではなく、免疫機能を上げ、体外からの菌の侵入を防ぐ役割も果たします。
また、昆布には比較的「カリウム」が多く含まれているため、体内の過剰な塩分や毒素を排出するほか、ぬめり成分「アルギン酸」「フコイダン」が大腸の動きを活発にして排便がスムーズになることで、体内の老廃物が体外に排出され、将来的な大腸の病気(ガンなど)のリスクを大幅に下げることができると言われています。
また、海藻だけに含まれる成分「ヨウ素」には新陳代謝を活発にし、心身の発育を促したり骨の形成をサポートするはたらきがあるため、特に子犬期、老犬期には積極的に摂らせたい栄養素のひとつだと言えるでしょう。
他にも昆布には様々な良い成分が集まっており、日々の食事に摂り入れることでこのような健康効果が期待できます。
- 脂肪を燃焼する
- 血糖値を下げる
- 骨や歯を丈夫にする(カルシウム含有量は牛乳の7倍!)
- 血を作り出す(鉄分は牛乳の39倍!)
- 被毛をサラサラにする
- 皮膚や粘膜を保護する
犬に昆布を食べさせるときの注意点
昆布をはじめ海藻類は犬にとって消化の難しい食品に分類されます。
そのため、与える際はしっかり煮出して柔らかくしたのち、細かく刻んだものを与えてください。
いつものドッグフードにかけてあげるだけでもご馳走に早変わりします。
健康な犬であれば問題のない食材であっても、すでに疾患を抱えている子には注意が必要です。
ビタミンKが肝臓に貯蔵されるので、肝臓疾患がある場合には控えた方がいいかもしれません。また、マグネシウムも多く含まれていますので、尿路結石症が出ている子にも注意が必要です。
その他にも腎不全や血栓の治療をしている場合には与えない方がいいと思います。
良い昆布の選び方
最後に品質の良い昆布を選ぶコツをご紹介します。見分けるポイントは主に以下の3つになります。
- 緑色寄りの黒色で、黄色く変色している部分がない。
- つやつやとした綺麗な光沢がある。
- 香りが良く肉厚。
ぜひこれをマスターして愛犬においしいこんぶを選んであげてくださいね( *´艸`)