キンタマーニ犬は、インドネシアのバリ島原産で、その美しい毛並みと忠実な性格で知られています。
日本ではまだ珍しい犬種で、未来農園では、和咲美という名前のキンタマーニ犬を飼っています。
彼女はバリ島から日本に約1年間の長い検疫期間と多額の費用を経て、今では未来農園のマスコットとして活躍しています。
和咲美のようなキンタマーニ犬は、その活発な性格と強い警戒心で、信頼できるパートナーです。
キンタマーニ犬ってどんな犬?
バリ島の珍しい犬種
キンタマーニ犬は、インドネシアのバリ島に原産する珍しい犬種として知られています。
この犬種のインドネシア語での正式名は、「anjing Kintamani Bali(アンジン・キンタマーニ・バリ)」と呼ばれ、その名前が示すように、キンタマーニ村近くのキンタマーニ山を起源としています。アンジンは日本語に訳すと犬です。
この地域独特の環境で育まれたキンタマーニ犬は、他の地域ではほとんど見られない非常に特別な存在です。
その美しい毛並みと少し長い毛が特徴で、見た目の愛らしさも相まって、バリ島の人々に親しまれています。
キンタマーニ犬の歴史と特徴
キンタマーニ犬の歴史は非常に長く、古くからバリ島の文化に深く根ざしています。
この犬種は、緊張感や警戒心が強い性格を持ち、活発でありながらも少し荒々しい一面があります。
特にキンタマーニ山周辺で生きるために適応してきたことで、その地形に特有の体力と耐久性を備えています。
キンタマーニ犬の性格は、社交的で他の犬種とも良好な関係を築くことができ、家庭内で飼う場合も適応力を十分に発揮します。
キンタマーニは、インドネシアのバリ島にあるキンタマーニ山(Gunung Kintamani)の麓の集落キンタマーニ村のことで、キンタマーニ犬は、その村が原産地となっています。
いまでは、国際畜犬連盟(FCI・本部ベルギー)に犬種が公認登録され、アジリティーなどの公式大会にも出場ができるようになりました。
キンタマーニ犬については、日本で一頭しかいない和咲美を例に詳しく紹介します。
キンタマーニ犬和咲美の紹介
「何犬ですか?」と聞かれて、『キンタマーニ犬です。』と伝えると「ん?」と「ん?」と・・・・・と、2度聞き、3度聞きされます。
キンタマーニ犬は、毛足が少し長く、毛並みが綺麗な犬です。
うちのwasabiは、毛色が黒なので、光に当たると、背中の毛が、光って、つやつやしてます。
バリ島には、バリ犬とキンタマーニ犬の犬種が存在し、Wasabiは、後者のキンタマーニ犬です
逆に、バリ犬は、毛が短く、剛毛ですので、芝犬の毛並みに似ています。
うちのwasabiの性格は。。。
メス犬ですが、「一度もメス犬ですか?」と、言われたことがありません。
よく言えば、活発なのですが、悪く言えば、荒々しく、男勝り?
売られた喧嘩は、小さな犬だろうか、大きな犬だかろうか、仔犬だろうか、老犬だろうか、向かって行きます
私の見ている限りでは、負けて尻尾を巻いて帰ってきたことは、ありません。
一度、負かされレバ、もうちょっと可愛らしいメス犬に見えてると思うのですが。。。
警戒心がとても強い性格のせいかも知れませんね。
でも、こういう性格だからこそ、凄く頼りになり、安心して一緒に住めてたんだと思います
未来農園には、バリ島での飲食店事業を撤退したときに連れてきた「キンタマーニ犬」の女の子和咲美(Wasabi)がいます。
日本で暮らすキンタマーニ犬は、和咲美しかまだいませんが、未来農園のマスコット犬として活躍してくれています。
キンタマーニ犬を日本に連れてくるまでの日数
キンタマーニ犬を日本に連れてくるまでの日数は、和咲美の例でいいますと、約1年掛かりました。
狂犬病ウィルスが日本へ上陸するのを水際で食い止めることを目的とし検疫制度が2004年11月6日に改正され、インドネシア(バリ島)は、狂犬病発生地区のため、厳しい検査と待機期間として180日が設けられています。
愛犬を海外の狂犬病発生地区から連れて帰るには、必ず180日以上待期期間があるので、すぐに日本に連れ帰ることはできないのです。
参考:農林水産省動物検疫所海外から日本への犬、猫の持ち込みについて
1年掛かった理由
スムーズにいけば180日~200日でも連れて来れたのでしょうが、バリ島を含むインドネシアでは、海外に犬などのペットを輸送する専門知識が劣っているため、無駄に時間が過ぎることがあります。
許可関係では、担当部署への手土産(お金)が当たり前の国ですので、渡さなければ放置されることはよくあります。
インドネシア側の優秀なエージェントに依頼しないと本当に痛い目に遭います。
キンタマーニ犬を日本に連れてくるために必要な費用
キンタマーニ犬の和咲美を日本に連れてくる時の費用は、ざっと90万円ちょっと掛かりました。
キンタマーニ犬でない犬種であっても、同じくらいの費用が必要になっています。
下記は、その時のおおよその明細です。
費用明細 | 費用 |
---|---|
狂犬病ワクチン マイクロチップ 検査 | 150,000円 |
犬預け宿泊代 | 365日×600円 219,000円 |
犬輸送費(陸) バリ島からジャカルタ 犬の出国許可 | 400,000円 |
ジャカルタでの犬預け宿泊代 | 10日×1,000円 10,000円 |
犬輸送費(空) ジャカルタ~羽田~伊丹 | 48,000円 |
この他にも、飼い主の交通費や宿泊費も必要になります。
キンタマーニ犬和咲美が家族になった日
キンタマーニ犬和咲美がうちに来たのは、生まれて2週間くらいだった頃だったかな?
和咲美は、2013年5月16日インドネシア・バリ島生まれのメス犬です。
眼が開いたからと言って、wasabiが、私の元にきたんです。
まだ、小さく掌にやっと乗るくらいのサイズです。
仕事をしながら、wasabiを育てました
毎日、小さなトートバックにタオルをひき、その上に小さなwasabiを入れ、毎日職場に出勤しました。
哺乳瓶と牛乳持参で。
3時間置きに、人肌に温めた牛乳を哺乳瓶で飲ませました。
家に帰ってからも、夜中だろうが、朝方だろうが、wasabiが、お腹が空いて「クンクン」泣くと、起きて温めた牛乳を与え。
人間の子供と一緒です。
Wasabiが3ヶ月に入るまでは、この生活を繰返していました。
3ヶ月を過ぎた頃から、一緒に職場に行く回数を減らしていき、4ヶ月目に入る頃には、一人でお留守番が出来るようになりました。
というか、お留守番させていました。。。
2階の踊り場がwasabiのお部屋でした。
階段から落ちないようにバリケードをし、ベッドとトイレと水入れを置いただけのお部屋です。
部屋から出る事は無かったので、安心して職場には行けましたが、心配だったのは食事です
毎朝、お腹の空く時間が、6時前後だったので、Wasabiが「クンクン」泣いたら、起きてふやかしたドックフードを与え、出掛ける前の朝9時にもう一度、ふやかしたドックフードを与えてから、職場に出勤していました。
その間、wasabiは一人でお留守番で、私が、仕事から帰ってくるのが、夜の10時〜11時。
約12時間、wasabiは、お腹が減っても誰もいないので、ずっとおなかをを空かせて待っていたんだと思います。
ひもじい思いをしていたのに、がっついて食べないんですよね。
他の犬は、食べ物出したら、がっついて食べてるのをよく見かけるのですが、wasabiは、慌てず、焦らず、よく噛んで食事します。
それは、9歳になった今でも変わりないです
お上品に食べる姿が大好きです。
お腹を空かせてた時期が長かったせいか、他のキンタマーニ犬とか、バリ犬に比べると、ちょっと小さいのは、そのせいだと思います。
キンタマーニ犬和咲美のバリ島での生活
6ヶ月を過ぎた頃から、wasabiは、2階のお部屋から1階のリビングで過ごすことが多くなりました。
というのも、2階のバリケードから飛び出すことが、できるようになったからです。
ある日、階段を降りる練習していたのです。
右手に、カメラ
左手に、コーヒーの入ったマグカップ
下に降りるついでに、マグカップを持って行こうと思いwasabiが階段を降りる姿を撮りながら、一段一段階段を降りていました。
一段降りるのに、何分も掛かるので、余裕でマグカップ片手に、降りていたのですが、
急にwasabiが階段から転げ落ち。。。。。
右手には、カメラ
左手には、マグカップを持っていた私は、転がり落ちるwasabiを受け止められず
あわててマグカップを階段に置いたのはいいんだけど、あわて過ぎて、コーヒーはこぼすし、wasabiは、落ちるし。。。
転げ落ちたのは、2〜3段だったので、大丈夫でしたが、これをきっかけに、階段の上り下りができるようになり、
バリケードも超えることを覚えてしまったwasabi。
一人でお留守番中、階段から転げ落ちたら大変なので、これを機に、一階のリビングで、お留守番させることになったんです。
リビングとからキッチンに行く途中、小さな中庭があったので、リビングの窓を少し開け。中庭にトイレを置きました。
まだ小さいかったし、トイレの練習もまだ出来てなかったので、リビングで、よくトイレは、していたのですが、いつの日からか、中庭に置いてたトイレではなく、中庭でトイレをするようになってました。
留守番中のトイレは、中庭で。
お散歩に行った時も、外で、オシッコもウンチもします。
ずっと家にいるせいか、散歩が大好きなwasabi
家じゃなく、外でトイレをするようになり、雨の日も、風の日も外に、散歩にいく習慣になってしまったのです。
キンタマーニ犬和咲美の日本での生活
日本に来てからも朝早くから、トイレに行きたいと6時に起こされ散歩。
出勤前に散歩
帰宅してすぐ散歩
寝る前の散歩
雨の日は、かっぱを着せての散歩です。
小雨の日も、土砂降りの日もなのです。
家でトイレをしないので、トイレシートも買わずに済んでますので、経済的には助かります。
家の中で、トイレをしないので、汚れることもないし、臭いこともありません。
これもいいことです。
が、どんな状況にあっても、散歩に行かなければならないという事が、とても辛いなあ〜と思ったことは、よくありました。
散歩のおかげで、遅刻しそうになった事、よくありました。
その癖は、今も続いてます。
朝、7時半に起き散歩
出掛ける前に散歩
寝る前の散歩
家に居る時は、お昼と夕方の散歩も行きます
和咲美の失敗談
家では、一切トイレをしない和咲美ですが、今まで、3回かな?
トイレに行きたいのに、誰もいなくて、私が帰って来るまで待てなくて、ガマんしきれず、家でやってしまった事
1度目は、お風呂場で漏らしてました。
部屋でしてたこともありました。
そうそう、ホームセンターに買い物を一緒に行ってて、カートに乗せて買い物していたんです。
そしたら、急にそわそわし出して・・・
「あっ!ウンチかな」と思って、お店の外に行こうとした瞬間・・・
カートの中で、やっちゃった事、ありました。
お店の方、お客様にも、大変迷惑かけちゃいまして、
「その節は、大変、ご迷惑お掛けして申し訳ありませんでした」
それを機に、ウンチしてない時、もしくは、お腹が緩そうな時は、一緒にお買い物行かないように心掛けております。
日本で唯一のキンタマーニ犬和咲美の成長記録は【Facebook和咲美と小麦】でご覧ください。
キンタマーニ犬とボーダーコリーは仲良くできる?
当社のマスコット犬であるキンタマーニ犬(和咲美)とボーダーコリー(小麦)は、仲が良いのか悪いのかで言えば、仲が良いほうだと思います。
取っ組み合いの喧嘩らしいことはしますが、和咲美が手加減しているのはよくわかります。
キンタマーニ犬と仲良くできない犬種
キンタマーニ犬和咲美の苦手な犬種は、柴犬です。
売られた喧嘩は、どんなに大きい犬であっても立ち向かう性格なので、歯をむき出しにする柴犬とは仲良くできないようです。