犬に与えてはいけないネギ類は全部で9種類!ケチャップなど玉ねぎ加工品にも要注意!

犬に与えてはいけないネギ類は全部で9種類!

犬にネギ類を食べさせてはいけない、という話はおそらくほとんどの飼い主さんが一度は聞いたことがあると思います。

原因は、簡単に言えばネギ類に共通して含まれる成分・アリルプロピルジスルフィドによって血液中の赤血球(ヘモグロビン)が破壊され、溶血性貧血を起こすためだと言われています。

目次

具体的に犬に与えてはいけないネギの仲間ってどんなものがあるの?

犬に与えてはいけないねぎの仲間と言われて、パッと思いつくのはきっと玉ねぎやニラぐらいでしょうか。

でも実はスーパーなどで出回る可能性があるものだけでも9種類ほどあります。

葱の種類

上の画像にある【ねぎ、玉ねぎ、にら、らっきょう、にんにく、わけぎ、エシャロット、ゆり根】プラス、画像にはないですが【アサツキ】もねぎの仲間です。

また、これらを使用した人間用の料理やその残飯、ネギの加工品にも気を付ける必要があります。たとえば……

  • お鍋やおみそ汁(スープだけでも✖)
  • 餃子
  • ハンバーグ
  • ケチャップ
  • タルタルソース
  • デミグラスソース
  • サルサソース

など。

ネギ類の危険成分は加熱しても消えないため、人間用に調理したものも食べられないよう気を付ける必要がありますね。

では具体的にどれくらい摂取すると危ないのか見ていきましょう。

犬が食べて危険な量はどのくらい?致死量の目安とは

一般的に広く言われているのが「体重1kgあたり玉ねぎ20g」を超えると危険、という説。

20g、と言われてもたぶん「あ~あれぐらいね!」とはならないと思ったので、我が家にあった玉ねぎとにらを実際に測ってみました。

画像が暗くてすみません(。-人-。) 見えにくいですが、どちらもきっちり20gです。

玉ねぎとニラの重さ
左は玉ねぎ、右はニラ

左は玉ねぎ、右はニラ。

これは体重1kgあたりの危険量なので「愛犬の体重×20g」が大体の目安ということになりますね。なんとなくイメージが付くでしょうか?

ただ発症する量というのはとても個体差が激しく、口にしたのがほんの少量でも中毒を起こす子、長期的に食べ続けてもどうってことない子、色々なので一種の目安としてお考え下さい。

誤飲して中毒症状が現れるまでには1日~数日のタイムラグがあり、その後、血尿や下痢、嘔吐、頻脈、貧血、黄疸(白目や歯ぐきが黄色っぽくなること)、結膜が白くなるなどの症状が現れます。

もし犬がネギを食べてしまったら?対処法はあるの?

ネギ注意点

ネット上ではよく「スプーン1杯程度の塩を飲ませる」とか「オキシドールを飲ませる」といった吐かせ方が推奨されていますが、私はそんな暇があれば一刻も早く病院へ連れて行ってほしいと思っています。

この方法を実際やったことがある人ならわかると思いますが、塩で吐かせるというのは想像以上に難しく、素人がやろうとしても吐いてくれないことが多いのです。(昔、私もネットの情報を信じて愛犬の誤飲に対してこの方法をとったことがあります。)

吐いてくれないということはつまり、急激に体内の塩分濃度が上がった状態ということなので、腎臓に大きな負荷がかかり、ネギの誤食にとどまらず新たな病気を発症することにも繋がりかねません。

飼い主さん側で応急処置などを試みるよりも一分でも早く動物病院に連れていってあげることが最善策だと私は考えています。

まとめ

今回は犬とネギについてまとめてみました。

最後にもう一度まとめると、与えてはいけないネギの仲間は【ねぎ、玉ねぎ、にら、らっきょう、にんにく、わけぎ、エシャロット、ゆり根、アサツキ】など。

そして万が一愛犬がほんの少しでもネギを食べたら早急に獣医さんに見せてください。

犬に与えてはいけないネギ類は全部で9種類!

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この記事を書いた人

Wasabimamaのアバター Wasabimama 愛玩動物飼養管理士・農家

愛玩動物飼養管理士で愛犬の専門家であり、飲食業と農業で培った野菜や果物、肉魚などの知識も豊富。

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