本格的な夏が始まる少し前ぐらいから店頭に並び始める桃。
甘くてみずみずしいので愛犬にも食べさせてあげたくなりますよね。
結論を先に言うと、愛犬に桃を与えても大丈夫です!
今回は、桃をあげることで期待できる様々な良い効果や、絶対知っておくべき種の危険性をまとめてみました。
桃を食べさせたいときの参考にどうぞ!
カテキンパワーで愛犬の免疫力アップ!他にもメリットいっぱい
緑茶の成分として有名な「カテキン」ですが実は桃にも含まれています。
強い抗酸化作用や殺菌・抗菌効果があるため、感染症から体を守ったり虫歯や口臭を予防する効果が期待できます。
また、食物繊維「ペクチン」が乳酸菌を増やし腸内環境を整えてくれるため、便秘や下痢を改善する効果も見込めます。
「ペクチン」とは「くだものや野菜など植物の細胞壁に含まれる天然の多糖類」。植物の細胞や組織を支えているもののことを言います。主に、かんきつ類やりんごなどの果皮に含まれる天然の「ゲル化剤」です。旬のくだものや野菜を使ってジャム等を作る際に、同じ果実でもその成熟の段階によって含まれる「ペクチン」を含む量が大きく変化しますので、市販の「ペクチン」を添加 してとろみを補います。
協立食品
そして桃の甘み成分「果糖」は食べるとすぐエネルギーに変わる性質があるため、夏バテで疲れた体にうってつけのフルーツだと言えるでしょう。
他にも桃を食べるとこんな効果が期待できます。
- 血糖値の上昇を抑える
- 余分な塩分の排出
- 肥満予防
- ガン予防
- 免疫力を高める
- 貧血予防
桃に青酸系の毒ってどういうこと?犬に食べさせるときの注意点
桃に限らずバラ科の植物の種や葉には「アミグダリン」という成分が含まれており、これが胃の酵素と混じると青酸系の猛毒を発生させます。桃の種を食べさせてはいけない、と言われるのはこのためです。
ビワ、アンズ、ウメ、モモ、スモモ、オウトウ(サクランボ)などのバラ科植物の種子や未熟な果実の部分には、アミグダリンやプルナシンという青酸を含む天然の有害物質(総称して、「シアン化合物」と言います。)が多く含まれています。
農林水産省
中毒を起こしたときの症状としては嘔吐・下痢・元気がなくなる・痙攣などで、最悪の場合死に至ることもあります。
ただ、これは実が未熟な場合の話であり、店頭に並んでいるものは成熟しているため仮に食べてしまっても通常は問題ありません。(熟すにつれてだんだんと濃度が下がっていきます)
ちなみに犬の致死量のデータがなく人間のデータにはなってしまいますが、人の致死量は【未成熟の梅100個~300個】ほどだと言われています。
当然、気を付けるに越したことはありませんが、このことからも一般的な家庭の「誤飲」レベルでただちに死に直結するような重篤な中毒症状が出ることはまずないと考えています。
それよりも種を丸ごと飲み込んで食道や腸管で詰まってしまう方が可能性としてははるかに高いです。
特に桃の種は犬の消化管と幅がほぼ同じらしく、運よく便と一緒に出て来てくれればいいですが、途中で詰まれば開腹手術ということも十分あり得ます。種の処分場所にはくれぐれも注意してください。
それからどの食材にも言えることですが、桃にもアレルギー反応を起こす子がいるので初めて与えるときはごく少量から試してみてください。
おいしい桃の選び方
甘い桃を見分けるコツは以下の6つです。
- 皮がはっきりとした赤色(ぼやけた赤や黒ずんだ赤は✖)
- 産毛が密集している
- 割れ目に対して左右対称
- 上から見たときに縦長のかたち
- サイズが大きい
- お尻が白くなっている(青いものはまだ熟していない証拠)
是非この6つを覚えて、愛犬においしい桃を選んであげてくださいね。